東海愛知新聞バックナンバー

 9月11日【金】

■4大学連携し共同講義

岡崎の人環大で協定書調印
テレビ会議方式を導入

文部科学省が採択する「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」に、人間環境大学(岡崎市)を代表校として提携した豊橋技術科学大学(豊橋市)、鳥取環境大学(鳥取市)、京都学園大学(京都府亀岡市)の4大学が選定された。4大学の学長らは10日、人環大で協定書を取り交わした。

同プログラムは38の取り組みで構成される。このうち、環境教育をカリキュラムに組み込む4大学は「大学学部教育における『環境教育』共通カリキュラム開発のための戦略的大学連携事業」を受け持つ。

この事業ではテレビ会議システムを導入し、環境に関する講義を共同で受講できるように整備。教授が一方的に講義するだけでなく、学生の質疑応答も可能にする。文科省からの補助金は今年度が5,420万円。採択された3年分では1億4,320万円になる見通し。

人環大に事務局や情報を集約する機能を持つ「環境教育センター」を設置。今年度は設備の整備やカリキュラム編成を行い、来年度から本格的に講義をスタートさせる。平成23年度には統一の教科書を作成する予定。

同大の小川侃学長は「それぞれ異なるカリキュラムを組む遠隔地の4大学で、互いに欠けている部分を補完していきたい。環境教育でリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指す」としている。


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