岡崎市議会9月定例会は、4日も一般質問を続行。神谷寿広(自民清風会)村越恵子(公明)柴田敏光(ゆうあい21)山本雅宏(自民清風会)木全昭子(無所属)の5議員が登壇した。
山本議員が、市民病院の放射線機器の導入と一般病床の増床についてただした。
柴田紘一市長は「地域の中核病院として、死亡原因の第1位である『がん』の治療に市民病院が積極的に取り組むことは不可欠と思っている。また、病床不足は医師会など医療関係者からも指摘を受け、解決すべき重要な課題であると認識している」としたうえで、「放射線治療機器の導入と病床不足への対応に加え、救急医療の充実のための施設整備に向け、50床程度の病床を併設する放射線棟の建設について、年内にも具体策の概要を描き、来年度から着手するとともに、早期の実現を目指していきたいと思っている」と述べた。
神谷議員が、景観まちづくりに対する市の基本姿勢について質問した。
柴田市長は「本市は古くから人々の生活の舞台として、豊かな水と緑を背景に、歴史や武家文化をはじめとする景観資産を数多く有している。現在策定中の景観計画では、これら岡崎らしい風景をみんなでつくり、育て、守っていくために必要な景観形成の方針を全市的、また地域ごとに定めようと検討している。特に固有の歴史的遺産や景観資産を有する区域については景観形成重点地区として、その保全と活用を図っていく方針であり、大樹寺から岡崎城を望むビスタライン、八丁味噌(みそ)蔵の八帖地区、旧東海道の藤川地区の3カ所を先導的に指定し、景観の形成に取り組んでいく。今後、それぞれの地区でワークショップなどを開催し、地元の意見を取り入れながら景観づくりに必要なルールなどを検討し、景観形成方針を定めていく予定だ」と答弁した。
村越議員が、「防災ラジオへ緊急地震速報を流すことはできないか」と質問した。
柴田市長は「防災ラジオでの緊急地震速報の提供は、今年度から2カ年の計画で進めている地域防災無線のデジタル化工事後の整備の方向で検討を進めてきた。しかし、駿河湾の地震発生以来、緊急地震速報の早急な導入を求められていることもあり、できるだけ早期の導入を図るよう担当に指示した」としたうえで、「具体的には、緊急地震速報だけでなく、4月にあった北朝鮮の飛翔体など有事関連情報も提供できる国のJ-ALERT(ジェイ アラート)(全国瞬時警報システム)の利用も視野に入れ、防災ラジオなどでの緊急地震速報の提供を来年度早々の導入を目指し準備を進めている」と答えた。