岡崎市西蔵前町の市北部地域交流センター(なごみん)で、小中学生が運営する「なごみん横丁」が開催されている。ドイツ・ミュンヘン市で約20年前にできた「ミニ・ミュンヘン」をモデルにし、今年で3年目。子どもたちは住民登録をし、疑似通貨を使った納税や首長選挙、職場体験などを通して街づくりを学んでいる。15日まで。
夏休み中とあって多くの子どもたちが連日訪れ、13日も開始から1時間で約200人が集まった。役場や銀行、病院、警察、商店などの職場にそれぞれが就き、“労働”に励んだ。
この日は、なごみん周辺のマップづくりにも挑戦。10人の子
どもたちが、外出して新たな発見を記録したり、街角インタビューを行ったりした。横丁内で使用する疑似通貨「じゃん」で買い物もした。“探検”を終えた子どもたちはA1判の用紙にそれぞれが見たもの、感じたことを書き入れ、周辺マップを完成させた。このほか、浴衣の着付け教室や丁民集会も行われた。
12日の選挙で丁長に当選した細川小六年の草次志帆さんは「学級委員とは違って大変ですが、やりがいはあります。いい
思い出にしたいです」と張り切っていた。
実行委員で同センター長の岡田貴浩さんは「子どもたち自身が考えて、自主的に動いてもらうことが大切。大人になってか
らも役に立つと思います」と話している。
「じゃん」は、岡崎青年会議所が主体となって20日から岡崎中央総合公園体育館で開く仮想都市「マーブルタウン」の疑
似通貨「マーブル」と換金が可能。
なごみん横丁は、午後1時〜4時30分。参加無料。問い合わせは同センター(66―8251)へ。