岡崎市福岡学区の文化財保存委員会(鈴木英二委員長)は、福岡町に「福岡・歴史資料保存室」を設置した。これまで福岡中学校に保管されていた歴史資料約500点を収蔵。7日午前10時から完工除幕式を開き、地元の人たちに開放する。また、小中学生に郷土の歴史を知ってもらおうと紙芝居を作った。
同委員会は『福岡町史』が発刊された平成9年に発足。それ以後も江戸時代から最近までの書籍、地図、写真などを収集してきた。
発足して12年が経過したのを記念し、福岡中の教室に分散していた資料を1カ所で保存しようと、委員長の鈴木さん宅の敷地内に約10平方メートルの保存室を造った。
地元住民が郷土の歴史を学ぶ場を提供するとともに、子どもたちにも興味を持ってもらえるよう展示を工夫するという。
同委員会が"広場で学ぶ野外劇場"と呼ぶ紙芝居もその1つ。月替わりで違ったストーリーを委員らメンバーが上演する予定。最初の7月は「土呂説教所」と題して、同所の歴史を紹介する。
今月の紙芝居の上演は18、19日と25、26日の土曜、日曜日。いずれも午前10時から小学生、午後2時からは中学生を対象にする。