東海愛知新聞バックナンバー

 4月23日【木】

通学路でワラビ採り

例年より短く細い 「天候不順だったから?」
それでも人気 奥殿陣屋で即完売
岡崎市奥殿小

岡崎市北部の山あいにある奥殿小学校の児童たちが22日、登校時間を利用して通学路沿いに生えているワラビを収穫した。全校ワラビ採りは昭和40(1965)年ごろから続いている伝統行事。

この日、全校児童187人は通学団ごとに8グループに分かれ、それぞれの場所でワラビを採った。

日影町、渡通津町、奥殿町の赤峰、上奥地区に住む1年生から5年生まで11人は日影町の採取場所に集合。地域の人から激励や注意を受けたあと、上級生に先導されてワラビの生えた急斜面に取り付き、次々に摘み採った。今年は2、30センチのものが主流で、例年に比べて短くて細かった。応援に来ていた祖母の1人は「3月に暑かったり寒かったりしたからかなあ」と残念そうだった。

1年生の宇野恭香さん、服部ミライさん、阿部琢海君も元気に参加。初めは草にまぎれたワラビを見つけるのに手間取っていたが、上級生に教えられてどんどん採り出した。阿部君は「お兄ちゃんに教えてもらい簡単に見つかりました。楽しかった」と笑顔で話した。

今年の収穫量は42.2キロと昨年よりも約8キロ少なかった。長さをそろえたワラビは学区内にある観光施設「奥殿陣屋」で午後2時から販売したが、時間前から行列のできるほど人気で、あっという間に完売した。


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