岡崎市教育委員会は23日、妙源寺(同市大和町)が所有する書跡「親鸞聖人門侶交名牒」と「妙源寺文書」を市文化財に指定した。
「親鸞聖人門侶交名牒」は、浄土真宗の開祖・親鸞の門流を書き写した写本。原本は現存せず、国内に6点の写本が残っている。同寺の写本は6点の中で最も古く、康永3(1344)年のものとみられる。書面には親鸞の弟子48人を含む約350人の名が記されている。
77点に上る「妙源寺文書」は、建武3(1336)年から慶長14(1609)年にかけて続いた寺領の寄進や田畑の買い入れなどを記録しており、当時の西三河地方の土地制度や年貢収納の実態を示している。