東海愛知新聞バックナンバー

 3月20日【金】
思い出忘れずに…

岡崎市小学校 卒業式

県内の公立小学校で19日、卒業式が行われた。岡崎市内では昨年度より54人多い3,723人(男子1,898人、女子1,825 人)が学び舎(や)をあとにした。

式場に響く創作曲「君に」
「感動」と保護者

福岡小

岡崎市福岡小学校では109人が卒業式に臨んだ。今年の卒業生は、自分たちが作った歌「君に」を合唱して、感謝の気持ちや将来の夢を歌い上げた。

創作曲「君に」は6年間を振り返る「呼びかけ」のなかで全員が歌う歌として作られた。

歌詞は6年生全員が1人1点ずつ作り、そのなかで中村瑠希君の詩をもとに、ほかの児童の詩の言葉もアレンジして学年主任の小森典子教諭が補作した。

作曲は同校の山本典弘教諭(48)が担当したが、同教諭が顧問を務める「シンガーソングクラブ」の6年生、一樂奏さんと関谷ひかりさんも協力した。

式は体育館で4、5年生約200人、保護者約100人、来賓約70人が見守るなかで始まった。

進学先の中学校の制服に身を包んだ卒業生は、緊張した表情で桑木富士子校長から一人ひとり卒業証書を受け取った。

式の終盤、体育館の舞台に作られた、ひな段に並んだ児童たちは「今、卒業証書をいただきました」と、呼びかけを始めた。6年間の出来事を次々に振り返り、先生や保護者に感謝を述べたあと、「君に」を大合唱した。保護者席では目頭を押さえる姿が見られた。

式を見守った保護者は「この曲を歌うことは知っていましたが、すばらしい歌で感動しました。涙ぐみながら歌っている子どもの姿を見て、自分もうるうるしました」と話した。

林君ひとり
妹の伴奏で「仰げば尊し」

大雨河小

岡崎市大雨河小学校の卒業生は林航太君ひとり。稲吉治校長は「林君はこの1年間、学校のお兄さんとして大活躍してくれました」と振り返ったあと、「5年生のころに比べ、たくましく成長しました。中学生になっても大丈夫です。これからも自分が育ったふるさとを忘れず頑張ってほしい」と激励した。

続いて、林君を含む全校14人の児童が「輝くために」を合唱。各在校生が「一緒に遊んでくれて楽しかった」「みんなで育てたスイカは、とても甘かった」などと思い出を話すと、林君は「みなさんとの思い出を忘れず、夢と目標を実現したいです」と、お別れの言葉を述べた。

最後に、林君が「仰げば尊し」を妹の4年生・夏子さんのピアノ伴奏で独唱。在校生や教職員、来賓から大きな拍手が送られた。

林君が卒業したあと、弟の駿太君(6ツ)が新1年生として入学する。


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