大規模な災害で岡崎市が被災した際に設立される同市災害ボランティア支援センターの設置・運営訓練が7日、市福祉会館で行われ、被災者からの申請でボランティアを派遣するコーディネーター約60人が参加した。
訓練は一昨年から行われているが、設立・運営の手順の確認などにとどまっていた。今年は実際にセンターを設立した8月末豪雨で浮き彫りとなった課題を検証した。
訓練では、「東海沖を震源とするマグニチュード8.2の東海・東南海地震が同時発生し、市内で震度6弱を観測。矢作川と乙川流域の4,560戸が液状化現象で全半壊。死傷者は710人に上り、市内全域のライフラインが寸断される事態」を想定した。
6班に分かれた参加者らは、設置に必要な備品をはじめ、駆け付けた災害ボランティアやボランティア派遣申請の受け付け業務などを綿密に確認した。
ボランティアを受け入れる2階の会議室では、豪雨での運営を振り返りながら机の配置に気を配り、作業の効率化を図った。申請を受け付ける3階では、会場に回線を引き、これまでの訓練より7台多い電話機9台を迅速に設置した。