寒さと空気の乾燥で、インフルエンザが流行している。岡崎市内の学校では20日に六ツ美西部小学校で学級閉鎖、27日は豊富小学校で学年閉鎖、29日は同じ豊富小で学級閉鎖された。22日には県がインフルエンザ警報を発令。市保健所では、外出から帰ったらうがいの励行など予防の徹底などを呼びかけている。
学年閉鎖、学級閉鎖された豊富小学校では、28日から6時限目を取りやめ、30日は午前中の授業で児童たちは下校することにしている。
同校によると欠席した児童たちの症状は、急に熱が上がるのが特徴。「背中が痛い」という児童もいたという。
広がりを防ぐため、児童も先生もマスクをして授業し、運動場で遊んだあとや休憩時間にうがいを実施。ストーブを使っているため、教室の窓をこまめに開けて換気にも気を使っている。
国立感染症研究所の「注意報・警報基準」によると、定点観測の1医療機関当たりの患者数が10人を超えると注意報、30人を超えると警報が発令される。定点観測の医療機関は県内で195カ所、市内では11カ所ある。昨年、県のインフルエンザ警報は1月中旬から3月下旬まで10週間続いた。
小中学校の学年、学級閉鎖は児童、生徒の欠席数が急激に増えた場合、学校の判断で実施される。
市保健所では各学校に注意を呼びかけるチラシを配った。(1)手洗いうがいを励行し、人ごみは避ける(2)過労を避け、睡眠をよくとる(3)感染したと思ったら早めに受診する―などを呼びかけている。特に高齢者は重症になるケースもあり、早めに医療機関にかかるよう訴えている。