気温2度、寒風が吹きつけた24日の未明、岡崎市城北中学校の大寒の名物行事「暁天かけ足」が行われ、暁の街に「よいしょ、よいしょ」の掛け声が響いた。
この日午前4時45分、広幡、連尺の消防団員約40人が消防車5台で警戒に当たる中、運動場に積み上げられた木材に点火。折からの強風に大きな炎が上がり、取り巻いた生徒たちから歓声が上がった。
5時になると、ファイヤーを囲んで学年ごとに列を作り「ジェンカ」を踊って体を温めた。その後、出発式が行われ、河村喜美校長が「3年生は中学校生活最後の思い出に、1,2年生は今後の力になるよう完走してください」と激励。準備体操のあと、学年、男女別に出発した。
学区内を走るコースは、男子約5キロ、女子約4.5キロ。コースの要所には連尺・広幡学区の交通指導員や保護者で組織する「親選組」の会員約20人が安全を確保。河村校長と生徒らは、独特の「よいしょ、よいしょ」の掛け声を街中に響かせながら走り、約1時間後に全員無事ゴールした。
校庭では、寒さと空腹を癒してもらおうと、クラス平均20人合わせて約250人の保護者が、クラスごとにかまどを設け味噌(みそ)煮込みうどんを用意。生徒たちは先を争うようにどんぶりを手にして、おいしそうに味わった。
3年生の女子生徒は「最後の“暁天”を力いっぱい走りました。楽しみな行事が終わってさみしい気がします」と話した。