岡崎市教育委員会は31日午後2時から市竜美丘会館で、大学教授や学芸員らを招き、市内の近代遺産(建造物)の保存などについて考える「岡崎市文化財フォーラム」を開く。
戦後、文化財保護法や各自治体で条例が制定されたものの、高度経済成長期に、文化財を除く歴史的建造物の多くは取り壊された。市教委によると、明治時代から第二次世界大戦までに建てられた建造物は、歴史的価値の有無が評価されないまま取り壊され、残る建造物も取り壊しの危機にあるという。
しかし平成になってからは、近代遺産に対する評価が全国的に見直されてきた。フォーラムでは、市内にどんな近代遺産が残り、今後どのように活用していくべきかを考える。
当日は内田青蔵埼玉大教授による基調講演と、シンポジウムの2部構成。シンポジウムは愛知産業大の延藤安弘教授をコーディネーターに、博物館「明治村」学芸員の中野裕子さんら4人によるパネルディスカッションを行う。
当日、午後1時から会場入り口で先着100人に整理券を配布する。