“大関”琴光喜関が凱旋
岡崎市役所で市民ら800人出迎え
岡崎市出身の大相撲、琴光喜関が24日、市職員や市民ら800人が出迎えた同市役所に凱旋し、意気込みを語った。大関昇進はきょう25日の番付編成会議と理事会で正式に承認される。
この日は午後1時10分ごろ、東庁舎正面玄関から岡田庸男・琴光喜岡崎後援会長らとともに入ってきた琴光喜関が拍手で出迎えられ、女性職員が花束を贈呈した。
エントランスホールに用意されたくす玉が割られると「祝大関昇進琴光喜関」と書かれた幕が下り、再度拍手が沸き上がった。集まった市民らの声援に、琴光喜関は「夢と感動を与えられる大関になるよう精進します」と応えた。
この後の会見で、里帰りの感想を聞かれた琴光喜関は「たくさんの人が来てくれてびっくりしたが、温かい拍手と声援がうれしかった」と終始笑顔。「岡崎は同級生や友人もいる安らぎの地。こんなに胸を張って帰ってこられたのは初めて」と話し、市民に「応援ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
念願だった大関昇進の口上については「まだ考えておらず、今一番深刻な悩み」と周囲を笑わせる一方で、昇進後は「今場所のように、受け身ではなく攻める相撲を取りたい」と意気込んだ。
商工会議所にもあいさつ
琴光喜関は岡崎商工会議所にも、あいさつに立ち寄った。
広島県の福山商工会議所から菅田秦介会頭ら一行12人が訪れ、岡崎商工会議所の伊藤公正会頭らと交流懇談会が行われていた会場で、琴光喜関は「福山にもファンが増えた気持ちです」と笑わせたあと、「名古屋場所では応援ありがとうございました。大関になっても精進します」とあいさつ。
伊藤会頭と菅田会頭は「大関として、ぜひ優勝してほしい」とエールを送った。