市民課など21部署移転
岡崎市役所東庁舎完成
消防司令センターも
来月17日業務開始
岡崎市が昨年10月から市福祉会館の駐車場跡地に建設していた同市役所東庁舎が完成し26日、関係者に内部が公開された。西庁舎にある市民課、国保年金課、納税課、市民税課など21の部署が移され、7月17日から業務を始める。
東庁舎は鉄骨と一部鉄筋コンクリートの地上七階建てで、延べ床面積は約1万3,400平方メートル。オイルダンパーによる制震構造で、震度6強を超える地震にも耐えるという。地下には耐震貯水槽や備蓄倉庫もあり、「防災拠点機能」を兼ね備えている。3階には連絡通路を設け、隣接する福祉会館や西庁舎とつながっている。総工費は53億6,700万円(連絡通路を含む)。
内部は段差の少ないフロアで、2段手すりがある階段、多目的トイレ、授乳室などを設けた。障害者や乳児を持つ母親に配慮したユニバーサルデザインとなっている。
福祉会館とフロアでつながる庁舎1階には、市民課▽国保年金課▽社会福祉課▽児童家庭課▽保育課―を配置。エントランスホールには災害への意識を高めてもらう「防災展示コーナー」を新設した。同コーナーでは、地震発生時に予想される液状化現象の解説や、ある家族が地震発生から3日間をどう暮らすかなどの事例を紹介している。
庁舎7階には市消防本部にあった消防司令センターが移され、先月から業務を始めている。移設に伴い、携帯電話による119番通報で、通報者の位置を特定するシステムなどが導入された。
6月30日と7月1日は市民に公開され、17日は午前8時から式典が行われる。