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東海愛知新聞

こども読書推進賞奨励賞受賞

読み聞かせ続けて30年
独自の取り組み評価
大学教授と研究会 本に合わせ体勢工夫
岡崎市根石小

 岡崎市根石小学校は、社会貢献支援財団(東京都港区)が読書の習慣の定着などに力を入れている団体に贈る「こども読書推進賞」の奨励賞を受賞した。13日、同財団常務理事の天城一さんが同校を訪れ、全校児童の前で松井伸市校長に表彰状を渡した。
 同校は30年前から、児童が本に親しみ読む力が向上するように火曜日から金曜日まで、「ふれあい読書」と題した担任教諭による読み聞かせを実施している。これまで児童たちに人気のあった本は、「読書の森」と名付けて廊下の一角にまとめ、現在800冊が並ぶ。PTAの支援もあり、新本の購入や作家の招待にも積極的だ。
 教諭らは定期的に、京都橘大学の甲斐睦朗教授を講師に読書の研究会を開き、読み聞かせの手法を研修。縦書き、横書きに合わせて本を持つ手や体の向きを変えるなど、児童たちへの配慮も欠かさない。「児童の前に教諭が本に“入れ込む”ことが大事」と松井校長。
 この日は表彰状贈呈のあと、天城さんが一年花組の読み聞かせを見学。児童たちは、担任の藤原克子教諭が読む絵本に見入り、次々と感想を発表した。
 天城さんは「学校側が無理やり何冊も本を読ませるのではなく、進んで読み、感想を話す児童たちの自主性が良い。この独自の取り組みをこれからも充実させ、伸ばしていってほしい」と話していた。

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