体内にネジ11年間
女性に賠償金69万円
岡崎市民病院
岡崎市は、12年前に同市民病院で子宮外妊娠のため緊急開腹手術をした安城市内の女性(43)の体内に手術器具の部品が残っていたとして、この女性に賠償金約69万円を支払うことで和解した。1日開会の6月定例市議会で承認を求める。
女性が同市民病院産婦人科で手術を受けたのは平成7年9月のこと。それ以前も以後も手術の経験はないという。昨年9月になって腰痛のため他の病院で受診した際、レントゲンに異物が写ったことから同市民病院に問い合わせて産婦人科で再受診。診察上の異常はなかったが、レントゲンにネジのような金属が写ったため、同10月に摘出手術をした。
同市民病院で異物を調べたところ、吸引管のネジ(真ちゅう製、直径11ミリ、長さ8ミリ)であることが分かった。開腹手術の際に外れたとみられる。