「思いやりの心」伝え28年
青少年赤十字の指導者 石川さんに大臣特別表彰
岡崎市
日本赤十字社創立130周年を記念して、功績が特に顕著だった人に贈られた厚生労働大臣特別表彰を受けた岡崎市美合町の元教員、石川貢さん(76)が11日、岡崎市役所を訪れ受賞を報告した。
被表彰者は全国で50人。石川さんは青少年赤十字の指導者として、市内外の子どもや教師に「思いやりの心」を28年以上伝え続けている活動が認められた。
石川さんは現在、日本赤十字社愛知県支部の指導講師として、小学校の全校集会や少年自然の家で行われる夏の研修会で子どもたちや教師に講話を続けている。また、東海北陸地区の担当として、奉仕団体の指導も行っている。
これまでの経験から「子どもたちには、ああしろ、こうしろと指示するのではなく、自分でどうしたら良いか考えさせる体験が必要。それが思いやりの心を育てる」と語り、「大人にはそうした環境づくりへの協力を」と訴える。
石川さんが「先生たちも大変協力してくれます。この表彰は私が代表していただいたものだと思う」と話すと、柴田紘一市長は「これからも地域でお世話になりますが頑張ってください」とたたえていた。