お囃子の練習にも熱
大年番は城北町
12、13日「神明宮大祭」
岡崎市
豪華な8台の山車が引き回されることで知られる岡崎市元能見町の神明宮大祭が、12、13の両日開かれる。今年の大年番を務める城北町では、子どもたちの「お囃子はやし」の練習が続き、夜になると練習会場の同町の観音寺から笛や太鼓の音が響き、祭りムードが高まっている。
神明宮の氏子は、城北町▽柿田町▽末広町▽元能見北町▽能見北之切▽能見中之切▽能見南之切▽材木1丁目▽材木2丁目▽松本町▽元能見中町▽元能見南町1の12町。
城北町は柿田町、元能見北町と1台の山車を共有し、城北町は4年に1回、山車を出す。
山車の引き回しを盛り上げるのが、子どもたちの「お囃子」。城北町では連尺小学校の上級生約10人が参加し、先月21日から練習が始まった。
同町のお囃子は、主に山車が出発するときに演奏される「追まわし」と「徳川」「きせん」「丹前」の四曲ある。子どもたちは地元在住の中村美江子さん(74)らの指導で、「あーおー」という掛け声とともに、太鼓、鼓、笛など伝統楽器に挑戦している。
6年生の男子児童は「笛がおもしろそうなので参加しました。本番では緊張しそうですが、一生懸命吹きたい」と話していた。
30年近く指導を続けている中村さんは「一から始めましたが、上手になりました。本番でも頑張ってくれると思います」と子どもたちの練習を見守っていた。
神明宮大祭は岡崎三大祭りの1つ。12日、各町から引き出された山車は、午後5時ごろには能見町の能見不動尊前に集合し、ライトアップされる。
13日は、午前7時30分から五穀豊穣を願う神輿みこし渡御とぎょの神事がある。午後7時20分ごろには8台の山車がそろって神明橋を出発。各町のお囃子を演奏しながら神明宮に集合し、祭りはクライマックスを迎える。
ほかに12日午後3時から神明太鼓「響」、13日午後3時から城北中学校オーケストラ部の演奏があり、両日とも、午後1時30分から境内で乙女の舞が披露される。
城北町の氏子総代・兵藤勇男さんは「子どもたちは一生懸命、お囃子や舞の練習をしています。両日とも境内ではさまざまなイベントを予定しているので、ぜひ多くの市民に来ていただきたい」と呼びかけている。