“詐欺”見抜き未然防止
岡崎署が碧信支店に感謝状
振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして、碧海信用金庫美合支店(岡崎市蓑川新町、竹下康文支店長)が23日、岡崎署の岡田仁署長から感謝状を受けた。同署を訪れた竹下支店長と、対処した窓口業務担当職員、石川誠さん(42)は「お客様の預金を守れた事は光栄です」と語った。
被害に遭わずに済んだのは75歳の女性。同署などによると、女性は3月28日午前、横浜市内に住んでいる30歳代の息子を名乗る男から「友人の借金500万円の連帯保証人になり、うち200万円を昼までに支払わなければならない」という電話を受けた。
「息子にサラ金に手を出させるわけにはいかない」と、女性は同日昼に同支店に来た。窓口で200万円という大金を下ろそうとする女性に違和感を覚えた石川さんは、「再度、本人(息子)に確認してください」と女性を説得し、その場で連絡させたことから詐欺と分かった。
石川さんの違和感の理由は、職員の問いかけに女性の反応が鈍かったこと。多額の預金を引き出そうとする客には用途を確認するのが決まりで、竹下支店長は「嫌がられるお客様もみえますが、振り込め詐欺の被害を防ぐため、ご理解をお願いしています」という。
同信金は平成15年から、全74店舗で計約8千万円に上る被害を防いでいる。竹下支店長は「今後も職員一同の防犯意識を徹底していきたい」と話していた。