「手紙作文」で総務大臣特別賞
岡崎甲山中の鈴木君「詩」でも全国1位
「すばらしい感性」と評価
日本郵政公社主催の第39回手紙作文コンクールで、岡崎市甲山中2年生の鈴木達三君が手紙作文部門で郵政公社総裁賞に次ぐ総務大臣特別賞を受賞した。
このコンクールは、手紙文化の振興と、子どもたちが文章表現によるコミュニケーションを通して豊かな心を育てていくことを目的に、手紙作文部門など五部門で作品を募集している。
地方審査を経て中央審査を受けていた作品の中からこのほど、総裁賞、総務大臣特別賞、文科大臣奨励賞などの受賞者が発表された。鈴木君は手紙作文部門に応募。総務大臣特別賞3点(中学校の部)のうちに選ばれた。
受賞した手紙の題は「言えなかったさようなら」。昨年4月、宮崎県都城市から甲山中に転校してきた鈴木君が、親友に岡崎での近況を知らせながら感謝の気持ちを伝える内容。
転校することを言い出せない鈴木君を思いやって、知っていながら口に出さなかった仲間への感謝。部活のバスケットボール部の先輩たちへの感謝。
そして、別れるとき「さようなら」を言えなかったのは、そのひと言で都城で得たすべてを失うような気がしたからだと書いて「ありがとう。また会おう」と結んでいる。
担任で国語も教えている丹羽郁人教諭が「すばらしい感性の持ち主で、豊富な語彙(ごい)を的確に使うことができる。生活面でも積極的で活発に発言する」と評価しているとおり、この一年間に、文英堂主催の文芸作品コンクールの詩歌部門で文科大臣奨励賞(全国一位)、人権作文コンテスト愛知県大会優秀賞、明日の風文芸賞詩の部で県知事賞を受賞するなど、大活躍している。