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東海愛知新聞

アウトランダー生産開始

3月末までに北米などへ2万9千台
「通過点」と益子社長
三菱自動車岡崎工場

 岡崎市橋目町の三菱自動車名古屋製作所岡崎工場で15日、同社の主力車種「アウトランダー」の生産が始まった。北米を中心に、国内、ロシア向けを来年3月末までに2万9千台生産する。
 同工場での生産は、コルト、コルトプラス、グランディス、パジェロイオに続いて5車種目。
 この日、工場内で生産開始を記念する式典が開かれ、益子修社長が「生産ラインの閉鎖を決断した岡崎工場が新たなスタートを迎えたことは、大きな喜びだが、一つの通過点だということも再認識したい。岡崎地区は車づくりに必要なすべての部門を有する理想的な環境にある。本日を起点に岡崎工場が品質世界一の車をつくる工場として、新たな歴史へのチャレンジを始めてほしい」とあいさつした。
 岡崎工場は一昨年、内外販売の不振から同社が打ち出した再生計画で、生産部門の閉鎖が発表されたが、その後、国内軽自動車や輸出乗用車の販売が好調となり、昨年四月に閉鎖の延期、今年4月には撤回が決まった。
 撤回の理由ともなった生産移管は、これまでアウトランダーを生産していた水島製作所が好調な販売を受けて過稼働状態となったことから、社内で検討。ラインが短期間で立ち上がり、品質も確保できるなどの条件から、水島製作所と岡崎工場での平行生産を決定した。
 この移管によって生産要員は、水島製作所から約100人、派遣で400人を確保するなど大幅増員。一昨年4月から一直化していた生産体制は、32カ月ぶりに二直化となった。

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