岡崎市議会一般質問
「積極的な学校開放を」
放課後児童対策で市長指示
岡崎市議会12月定例会は1日午後から一般質問に入り、米村賢一(ゆうあい21)鈴木雅子(共産)太田俊昭(ゆうあい21)井手瀬絹子(公明)山本雅宏(自民清風会)の5議員が登壇した。
山本議員が、文部科学省と厚生労働省が次年度から全学校区に週末や放課後にかけて児童を預かる施設を整備していく施策を発表したことに対すて、本市の対応をただした。
柴田紘一市長は「本市ではこれまで、学区こどもの家や児童育成センターを設けている。今後、これらを所管している関係機関、部署と教育委員会との連携も含め、子どもたちが放課後や週末に学習活動、スポーツや文化の体験活動、地域住民との交流活動などができる事業を検討するための運営委員会を設置していく」と答弁したうえで、「学校は放課後児童対策に対して空き教室や校地内使用を拒んでいる。国からも『放課後子どもプラン』という新たな方策が出てきた今、あるものは活用していくという状況にあると考え、学校の開放を積極的に行うよう指示していく」と、強い口調で述べた。
■深夜の娯楽施設の子どもへの影響は
鈴木議員が、夜遅くまで営業している娯楽施設に対する教育委員会の考えをただした。また、「それが学校の隣接地の場合、教育委員会として事業者に申し入れるべきではないか」と質問した。
山本悟教育監は「昼夜を問わず、原則として子どもたちだけでゲームセンターや映画館などに出入りしないよう指導している。このような施設でのトラブルから子どもたちを守るためだ。深夜に及ぶ営業が子どもたちの健全育成の上で憂慮する点の一つである」と答えた。
また藤井孝弘教育長は「申し入れに対しては、今後そのようにさせていただきたい」と述べた。
■愛環各駅に駅員の夜間配備で防犯を
米村議員が、「愛知環状鉄道各駅の防犯対策として、昼間は全駅とも無人化で対応可能ではないか。その分、19時から最終便まで駅員を各駅に配備して安全を図るという議論ができないか」と提案した。
これに対して柴田市長は「愛知環状鉄道の取締役会で強く要望していきたい」と答えた。
■来年度当初予算編成の方針は?
太田議員が、来年度当初予算の編成方針についてただした。
柴田市長は「歳入については、税制改正と景気回復に伴う市税の増収が見込まれる。しかし歳出は、げんき館のオープンや(仮称)図書館交流プラザの建設、新一般廃棄物中間処理施設の建設も始まるため、限られた財源の重点的、効率的配分に徹し、事業の評価などあらゆる視点からすべての経費を聖域なく見直すことを指示したところだ」と答えた。
■子育て人材バンク」を設置
井手瀬議員が、現在実施されている「子育てひろば」の充実を求めた。
天野俊光福祉保健部長は「19年度から、子育て経験者や絵本の読み聞かせといった子育てに関する特技を有する人を登録し、応援してほしい人に派遣する『子育て人材バンク』の設置を予定している」と述べた。