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東海愛知新聞

素早い対応

岡崎市教委全教職員に
「いじめQ&A」配布
家庭・地域にも呼びかけ

 いじめが原因とされる小中高生の自殺が続くなか、岡崎市教育委員会は市内すべての教職員1,700人に市教委が独自に作成した冊子『Stop Theいじめ!―いじめ問題Q&A』を配布した。いじめ撲滅へ素早く対応しようというもので、現場での活用が望まれている。
 北海道、福岡などで自殺が続き、藤井孝弘教育長は大きな問題になると思ったという。「10月23日に市内全小中学校に調査を依頼し、実態を把握するとともに『Q&A』の作成など対策を講じている。子育てにかかわるすべての人が関心を持って、子どもの発するSОSのサインに気付いてほしい」と話した。
 今後の対応として、12月15日付の市政だよりに『Q&A』にも収めた家庭用チェックリスト「お子さんは大丈夫ですか」を掲載。12月12日には、市教育研究所で開催される中学校区健全育成連合協議会で「いじめ撲滅を目指したパネルディスカッション」も予定している。
 平成17年度のいじめ把握件数は32件だったが、今回の調査では472件が報告された。これについて市教委は「文科省のいじめの定義より踏み込み、『子どもがいじめられたと感じたとき、いじめととらえる』という岡崎基準で調査した結果で、からかいや冷やかしまでカウントしたため」とし、「いじめ問題には早期発見、早期解決が不可欠で、『Q&A』を活用して一つでも多く解決してほしい」と話している。
 配布を受けた新任の広幡小学校、成田道俊教諭は「からかいや冷やかしがいじめの元になることが良く分かった。チェックリストを参考に子ども同士の人間関係を良くしていきたい」と気を引き締めていた。

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