額田の歴史と文化
出土品、仏像など120点で紹介
来月2日から岡崎市美博
岡崎市美術博物館で来月2日から「額田―その歴史と文化」が開かれる。岡崎市と額田町の合併記念展。展示は「額田の歴史」と「信仰と祭り」で構成され、120余点の文化財や資料が並ぶ。期間中に講演会、展示説明会とバスツアーがあり、額田地区を理解する良い機会。
額田地区には、平成5年10月から翌年3月まで発掘調査が行われた「牧平遺跡」がある。また足利氏や松平氏など三河地方の有力者や、徳川家康の長女亀姫を正室に迎えた戦国武将・奥平信昌の足跡、弘法大師の開祖と伝えられる桜井寺、足利義満創立とされる天恩寺などが知られている。
「額田の歴史」では、牧平遺跡の縄文時代や平安―中世の出土品、桜井寺所蔵の「磬」(けい=読経の際、導師が打ち鳴らす金属製仏具)、永源寺所蔵の重文「足利義満墨跡額字(天恩寺)」、農民の耕作地をイノシシの被害から守り、今も跡が残る「猪垣」のパネルや分布図など110余点が展示される。
「信仰と祭り」では、平成14年に国の重要文化財に指定された「兜跋毘沙門天」(とばつびしゃもんてん、庚申堂所蔵)、県指定無形民俗文化財の千万町神楽をビデオ・写真や祭り道具で紹介する。
会期は来年2月4日まで。休館は毎週月曜日(1月8日は開館、9日休館)と12月28日〜1月3日。観覧料は一般500円、小中学生250円(岡崎市内の小中学生、各種障害者手帳所持者・介助者は無料)。
講演会やバスツアーなどの日程は次のとおり。
【講演会】12月10日午後2時から同館セミナールーム。愛知教育大名誉教授新行紀一さん「中世の額田郡―三河武士のルーツを探る」。定員70人、先着順。無料。
【展示説明会】12月16日と1月20日、ともに午後2時から。無料だが観覧チケット必要。
【バスツアー】定員30人。午前九時・市美博出発、帰着。無料。弁当持参(1)ぬかた探訪コース 12月23日。桜井寺―遊仙寺―天恩寺―万足平の猪垣―日近城址―大川神明宮の農村舞台(2)奥平氏の足跡をたどるコース 1月14日。亀山城址―雨山砦跡・雨山合戦地―滝山城址・万足平―遊仙寺―日近城址
【申し込み】(1)(2)とも往復はがきに、希望コース、参加者(4人まで)全員の郵便番号・住所・氏名・年齢・電話番号を書いて、〒444―0002、岡崎市高隆寺町峠一、岡崎市美術博物館「バスツアー」係(0564―28―5000)へ。応募者多数の場合は抽選。