岡崎市制90周年
“ジャズの街”アピール
日野・山下さんら招き
万博の“共演”を再現
岡崎市の市制90周年記念「ヒルトップジャズフェスティバル」が12日、中央総合公園武道館で行われ、日野皓正さんや山下洋輔さんら世界的なミュージシャンが繰り広げるジャズの世界に、会場の約2,600人の市民らが酔いしれた。
「ジャズの街岡崎」をPRするため開かれたフェスティバルには、開演1時間前から続々と観客が詰めかけ、ほぼ満員となった。
山下洋輔さん率いる「山下洋輔PANJAスイング・オーケストラ」は「IN THE MOOD」や「SING SING SING」といったスタンダードナンバーを披露。迫力ある演奏に観客らは手拍子を打つなどして盛り上がった。
続いて日野皓正クインテットは、岡崎市にジャズコレクションを寄贈したドクタージャズこと内田修氏に捧げた曲「ドクターU」や将来アジアが平和的に1つになることを願って作ったという「Dream Of Asia」などを披露。ムードあふれる演奏で観客を魅了した。
また幕間には、日野、山下さんによるトークもあり、「岡崎は我々にとって非常にゆかりの深い場所。若いころは大変お世話になった」と内田氏との交流の思い出などを語り、「ジャズミュージアムなんかをつくってもらって、これからどんどんジャズの街として盛り上がってほしい」などと話し、会場をわかせた。
最後は、昨年九月の愛・地球博「岡崎市の日」で共演した日野皓正クインテットと光ヶ丘女子高校の吹奏楽部、合唱部、ダンス部総勢150人によるジョイントがあった。山下洋輔さんも参加し「ハレルヤ」を演奏。エネルギッシュなステージに、フェスティバルは大盛況のうちに幕を閉じた。
共演のステージでソプラノサックスを披露した2年生の大幸由侑さんは「緊張したけどみんなと一つになって演奏できて、とても楽しかった。いい思い出になった」とうれしそうに話していた。