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東海愛知新聞

環境学習に大学の“知恵”

岡崎の人環大に犬山から中学生
雨水の酸性度を検査

 岡崎市本宿町の人間環境大学へ26日、犬山市の中学生2人が環境問題の学習に訪れ、集めた雨水の酸性度を調べた。職場体験で東海愛知新聞社を訪れている岡崎市甲山中学校の2年生4人も取材に同行し、一緒に学んだ。
 同大学は、大学の社会貢献の一環として「教員の対外的諸活動」を積極的にアピールしている。 現在、小橋澄治学長、片山幸士学科長がかかわる「琵琶湖の水源林機能の研究会」、廣利吉治教授が取り組む「発達障害児療育支援活動」、青井哲人助教授による「岡崎市まちづくり」などが活動を進めている。
 これらの活動を同大学のホームページに掲載したところ、環境問題に取り組む3中学校の生徒から指導を受けたいと連絡があった。大学では想定外の依頼だったが、中学生の希望に応えて環境分析化学が専門の長井正博助教授を中心に対応することにした。
 この日は、総合学習で酸性雨をテーマに選んだ犬山市南部中学校の三年生、長谷川弘昇君と大島和樹君が学校近くで採水した雨水を検査したいと訪れた。
 同大学の演習林に出かけ、研究のために設置されている採水びんから2種類の雨水を採水。研究室に帰って、犬山市の雨水2種類と水道水の合わせて5種類の水の酸性度を調べたところ、犬山市の水の酸性度が他に比べて少し高かった。
 長井助教授は「水道水以外は、やや酸性度が強いが酸性雨というような数値ではない」と解説したあと、「中学生が環境に関心を持って活動するのはすばらしい。科学的な考えや態度を身に付けてくれれば」と生徒の取り組みを評価していた。

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