岡崎市議会
地区の水道区域編入を
条件整理し検討市側答弁
岡崎市議会9月定例会は6日、 本会議を再開して一般質問を続行。 野克一 (自民清風会) 野村康治 (同) 岡崎冨雄 (ゆうあい21) 井手瀬絹子 (公明) 加納吉久 (自民清風会) 中根義金 (同) 原田範次 (ゆうあい21) の七議員が登壇した。
この中で野村議員が、 「未給水地区である渡通津町、 小丸町、 蔵次町、 夏山町寺野地区を市の水道区域に編入できないか」 と尋ねた。
高橋利明水道局長は「4地区は昭和55年から61年にかけて新農業構造改善事業などで飲料水供給施設の整備が完了しているが、 各施設とも給水人口が100人以下のため水道法の適用は受けていない。 地理的に見て水道からの供給は可能と思われるが多額の費用が必要となり、 地元にも応分の負担をお願いすることになる」 としたうえで、 「水道区域への編入には地方公営企業法の全部適用を受ける水道事業として、 法の理念である経済性の発揮と公共福祉の増進を図るという観点から事業費や負担金などの条件を整理し、 検討していきたい。 今年度から大柳町と新居町への給水事業に着手するが、 その事業の進捗状況を見ながら慎重に検討したい」 と述べた。
額田地区の CATV利用
野議員が、 「20、 21年度にかけて額田地区にCATV網が整備されるが、 基本料金が現在利用している共同アンテナの維持費との格差が大きい。 加入者が増えれば基本料金の引き下げは可能か」 と質問した。
太田恒治企画政策部長は 「基本的にはCATV事業者の経営戦略によるところではあるが、 加入者が増えれば基本料金の引き下げについて検討すると聞いている。 いずれにしても地域住民の理解と多くの加入が必要であるため、 額田地区の総代と相談しながら説明会を開催していきたい」 と答えた。
新たな自治体のあり方は
岡崎議員が、 「合併により都市部から中山間地まで個性豊かな地域社会で構成されている。 その多様性を生かし合うことで新市全体のまちづくりを進めることが必要ではないか」 とただした。
柴田紘一市長は 「今後、 過疎化や高齢化の進展に伴ってコミュニティーを維持できなくなっていく集落や地域も出てくるであろうし、 持続可能な地域社会を構築するためには地域の果たす役割はますます重要なものとなる。 岡崎市という自治体としての一体性を保った上で、 独自性を生かした地域が共存するのも魅力ある都市形態の一つであろうと考えている。 先進事例も研究しながら市民自治のあり方について議論を重ね、 岡崎市らしい地域の独自性を生かした地域づくりを進めることで真の市民主導型の市政を推進していきたい」 と答弁した。