男川ダム建設凍結へ
岡崎との合併で水供給確保 県流域委員会
県が岡崎市の額田地区で計画していた男川ダム建設で、県の流域委員会は28日、来年初めに作成する河川整備計画に同ダムを盛り込まないことを了承した。
河川の専門家らで作る同委員会は、河川整備計画の素案づくりのため、男川ダムについて協議。岡崎市と額田町が合併したことにより利水面で岡崎市側からの供給ルートが確保され、さらに治水面でも河川の拡幅や遊水地の設置などで対応が可能との見解から、素案から同ダムを外すことを決めた。
今後は、地元住民へのアンケートや岡崎市からの意見収集などを行い、凍結するか否かを決める。
男川ダムは、3,000棟以上が床上床下浸水の被害に遭った昭和46(1971)年8月の台風による洪水を教訓に、県が「乙川圏域河川整備計画」に盛り込んだ事業で、建設予定地は旧額田町の鳥川、細光、滝尻地内。総貯水容量は約330万立方メートル。総事業費約282億円をかけて完成させる計画だった。