岡崎市民音楽祭
素浄瑠璃で「源氏十二段」
解説付き「曽根崎心中」も 10月14、15日
人間国宝竹本住大夫による素浄瑠璃「源氏十二段」と文楽協会主催の「曽根崎心中」が、第28回岡崎市民音楽祭として10月14、15日、同市せきれいホールで開かれる。
14日の「源氏十二段」は、矢作町を舞台とした「浄瑠璃姫十二段草紙」を近松門左衛門が脚色した作品で、江戸時代を最後に公演が途絶えていた。それを平成16年10月に竹本住大夫と野澤錦糸が復刻。今回はクライマックスとなる4段、5段目を全国で初めて披露する。
太夫は七世・竹本住大夫、竹本文字久大夫。三味線は五世・野澤錦糸。表現の技量が強く問われる語りと演奏のみの素浄瑠璃で演じられる。開演は午後2時から。
15日の「曽根崎心中」は、しょう油屋の手代徳兵衛と遊女お初が心中した元禄16(1703)年の事件を題材とする近松門左衛門の世話物第一作。文楽協会主催で開かれる今回は、物語や人形など文楽についての解説もあり、初めての人にも分かりやすく楽しめる内容となっている。開演は午後6時から。
入場料は各日3,000円。チケットはチケットぴあ、富士プレイガイド、市役所文化国際課、市せきれいホールなどで販売している。
なお、9月15日に指揮小林研一郎、ピアノ上原彩子、名古屋フィルハーモニー交響楽団で開かれる第14回岡崎市民クラシックコンサートのチケットは完売した。