エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

縄文・弥生の土器など展示

真宮と牧平遺跡
岡崎市郷土館に出土品500点

岡崎市朝日町の市郷土館で22日、「真宮遺跡と牧平遺跡〜縄文・弥生時代を中心に」が始まった。発掘調査で出土した土器などを一堂に集めて展示。「両遺跡の出土品をこれだけまとめて展示するのは初めて。当時の生活を知るうえで貴重な資料です。子どもたちの夏休みの自由研究にも役立ててください」と呼びかけている。
 真宮遺跡は真宮町と六名1丁目を含む一帯で、広さは25,000平方メートルから40,000平方メートルとされる。
 昭和48(1973)年、区画整理事業の工事現場に居合わせた人が土器の破片を見つけたのをきっかけに、翌年から発掘調査が始まった。これまで12回にわって発掘が行われ、縄文時代から弥生時代、さらに平安、鎌倉時代にかけての生活用品などが見つかっている。
 一帯の約9,500平方メートルは51年、史跡公園として整備された。
 一方、牧平遺跡は60年、水路工事に伴い額田支所南西の牧平町内の約630平方メートルを調査。縄文時代から江戸時代までの出土品が見つかった。旧額田町内では唯一の遺跡で、身近な場所での発掘調査に地元の人たちが見学に訪れ、当時の豊富小学校の子どもたちも土器などを拾ったという。
 今回は、真宮遺跡380点、牧平遺跡116点の合わせて約500点を展示した。
 真宮遺跡では、今から約1万年前とされる縄文時代初期の土器をはじめ、生活道具として使われた石皿や、祭礼用とされる土偶、石棒などを展示。
 牧平遺跡は、縄文時代後期とされる高さ85センチ、直径42センチもある土器の棺、平安時代のものと見られる羽釜などがある。
 同館学芸員の伊藤久美子さんは「私たちの先祖の生活ぶりがうかがえる展示会です。この機会にぜひ見てください」と話している。
 同展は入場無料。9月10日まで。月曜日は休館。

ページ最初へ