“自転車運転”で討論
高校生がシンポジウム 岡崎市
自転車で通学している高校生が、自転車事故などについて考える「高校生自転車シンポジウム」が夏の交通安全運動最終日の20日、岡崎市役所で開かれた。昨年から始まったシンポジウムで、今年は市内の高校10校の生徒代表22人が意見を交わした。
シンポジウムでは各校が独自に調査し、作成したレポートを発表。校内アンケートなどから、自転車事故の原因や高校生の自転車運転マナーとモラルの低下を分析、各校独自の自転車事故防止対策を打ち出した。
発表の中でも多かった事故防止対策は、自動車と同じく自転車の運転免許制。携帯電話や傘をさすなど、危険な運転方法の指摘も目立った。
自転車を運転する側の意識の問題としては、被害者だけでなく、加害者になる危険性を懸念する声も多く、その刑事責任と損害賠償の大きさを訴える生徒も。自転車事故を特集したビデオも上映され、生徒たちは他校の意見に耳を傾けながら、命の大切さを学んでいた。
岡崎署管内では6月末現在、自転車がかかわる人身事故が265件発生。昨年同期より16件多い。