生後16日の乳児を虐待
21歳の母親らを逮捕
岡崎市
岡崎署は30日、岡崎市天白町、無職山口真由美(21)と、交際相手で豊田市細谷町、無職多田裕一郎(24)の両容疑者を傷害の疑いで逮捕した。
調べでは、2人は山口容疑者の二男裕稀ちゃんが生まれてすぐの6月17日ごろから、山口容疑者の自宅で裕稀ちゃんの足首を持って逆さづりにしたり、抱き上げて背中から床に落とすなどの暴行を繰り返した疑い。
29日午後11時ごろ、ぐったりとした裕稀ちゃんの様子に慌てた山口容疑者が119番通報。搬送先の病院で脳挫傷が判明し、不審に思った病院が同署に通報した。
調べに対し、山口容疑者は「子どもが泣きやまないことに腹が立ち、頭を平手で数回殴った」と供述しているという。
山口容疑者と多田容疑者は知人の紹介で1年ほど前に知り合い、山口容疑者の自宅で同居していた。 裕稀ちゃんは生後16日。虐待は病院の退院直後から続けられていたとみられる。
岡崎近隣 西三児童センター所管で急増
県児童相談所に寄せられた平成17年度の児童虐待に関する相談件数は、前年度比で約1割増加の805件。県西三河事務所内の西三河児童・障害者センター(岡崎市、西尾市、幸田町、幡豆郡)に至っては2倍近い113件に急増している。
県がまとめた虐待の内訳は、小学生が被害者となるケースが最も多く282件、次いで3歳以上就学未満児が222件、3歳未満が161件。虐待者は実母が496件、実父196件、実父以外42件、実母以外19件となっている。そのうち身体的虐待は全体の約半数の47.1%だった。虐待の相談は同センター(0564―27―2779)。