稀少種トキソウ盗まれる
ボランティアら監視強化 岡崎の北山湿地
岡崎市池金町の北山湿地で稀少種のトキソウが40本ほど盗まれているのが分かった。
湿地保全ボランティアのメンバーが17日、監視活動でA湿地に入って気付いた。A湿地には約150平方メートルに「トキソウ」が咲くが、そのうち40平方メートルほどが荒らされていた。
北山湿地には10数カ所の湿地保全区域があり、植物の採取や、昆虫類の採集を湿地全域で禁じている。また、必要に応じて杭やロープで立ち入りを禁止している。盗まれたトキソウの周辺は散策のための木道があるが、手の届く範囲には咲いておらず、湿地の中に入って採ったとみられ、人の足跡も見つかっている。
ボランティアの1人は「長いあいだ大切に育て、守ってきた自然を荒らすなんて、とても残念だ」と話している。
市では今後、ボランティアと協力して、巡回監視を強化する。