岡崎市が多彩な著名人を招いて開く「岡崎市民大学」の講師と日程が決まった。33回目になる今回は作家の椎名誠さんら5人が、1人1講座を担当する。
　この市民大学は7月22、29日、8月5、19、26日の計五回開かれる。時間はすべて午後1時30分から1時間半で、場所は市民会館大ホール。
　全5回通しの受講者のみ受け付け、1講座ごとの申し込みはできない。定員は先着1,500人。受講料は5回で1,800円（講座ノート代込み）。
　希望者は、7月6日午前8時30分から市福祉会館四階の教育委員会指導課へ直接または電話（23―6439、6410、6441、6624、6640、6877、6489、6425）で申し込む。
　日程と講師のプロフィールは次の通り。
　【7月22日】諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さん「『がんばらない』けど『へこたれない』」
　長野県の諏訪中央病院で地域医療に従事。一貫して「住民とともにつくる医療」を提案、実践してきた。主な著書は『がんばらない』『あきらめない』『病院なんか嫌いだ』など。
　【29日】女優の山村紅葉さん「山村美紗の娘として、女優として、妻として」
　結婚により国税庁を退職。その後、主に母である山村美紗や西村京太郎の原作ドラマの名脇役として活躍。日本喜劇人協会の理事にも名を連ね、昨年は「ゆうもあ大賞」を受賞している。
　【8月5日】自然科学研究機構分子科学研究所長の中村宏樹さん「分子の科学、独創性、そして東洋哲学」
　昭和49（1974）年に東京大学工学部講師、54年に東京農工大学工学部の助教授に就任。平成15年からは自然科学研究機構（旧岡崎国立共同研究機構）の教授となり、今年四月から分子科学研究所長を務める。専門は理論化学と化学物理理論。
　【19日】元力士・スポーツコメンテーターの舞の海秀平さん「決してあきらめない」
　小柄な体格を生かした相撲センスから「技のデパート」という異名を持つ人気力士となる。最高位は小結で技能賞を5回受賞。11年に現役を引退し、スポーツコメンテーターとして活躍している。
　【26日】作家の椎名誠さん「旅で見たこと、考えたこと」
　デビュー作「さらば国分寺書店のオババ」がベストセラーに。私小説、エッセー、ＳＦ、超常小説、写真を多数発表。映画監督としても活躍し、7年の「白い馬」で日本映画評論家大賞・最優秀監督賞を受賞している。