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東海愛知新聞

世代をつなぐ話題作り

昭和30〜40年代の写真展    岡崎市六名学区社教

 学区の昔を写真で振り返りながら、世代をつなぐ話題づくりをしようという「なつかしの写真展inむつな」が17日、岡崎市六名小学校で開かれた。同学区社会教育委員会(鈴木優委員長)の呼びかけで集まった、昭和30年代から40年代を中心にした写真85点が展示され、8ミリ映画も上映。「同級生のおばあちゃんが写っている」「道路があんなに狭かったんだ」などと、学区の移り変わりの話題で盛り上がっていた。
 同委員会では昨年8月、市民協働モデル事業に応募。認定を受けて企画を話し合い、地域の話題づくりに写真展を計画した。
 今年4月から写真の提供を呼びかけたところ、約300点が集まり、この中から学区の環境が一変した昭和30年代、40年代を中心に85点を厳選。この日、学校で開かれた地域懇談会に合わせて展示した。
 昭和34(1959)年9月24日、市内でも大きな被害のあった伊勢湾台風で壊れた家屋、37年の年末にもちつきをする家族などを写した写真などが並ぶ。
 このほか大正時代の三龍社、昭和14年の入学式、一面の畑の遠くに煙を上げて国鉄(現在のJR)東海道線を走る蒸気機関車などもある。
 写真を提供した一人で、久後崎町で生まれ育ち、同校を卒業した男性(74)は「当時は、学校の2階から蒸気機関車が見えるほど、周囲に大きな建物はなかった。区画整理と国道248号が開通したことで、地域の風景が一変しました」と振り返る。
 会場では、区画整理が進む学区内と六名保育園児が撮影された8ミリ映画も上映された。
 60歳代の女性3人は「当時のことを思い出しました。とても懐かしい」と話し合っていた。
 展示された写真は、今後も学区のイベントで紹介する。また、モデル事業の一環として夏休み中に学校で1泊する「ふるさと親子村」、来年2月には「冬の星空観察会」などを予定している。

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