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東海愛知新聞

あす、アートサロン万が屋駐車場で公開

親は食わねどヒナに餌

小国鶏の子育てに学ぶ
山田等さんが飼育

国の天然記念物に指定されている蓑曳鶏(みのひきどり)の飼育家、岡崎市高隆寺町の山田等さん(59)が、同じく天然記念物の小国鶏(しょうこっけい)赤笹種のふ化に成功し、珍しい子育ての習性を見てほしいと4日正午から、同市若宮町一のアートサロン万が屋駐車場で公開する。

小国鶏赤笹種は約300年前に純粋種がいなくなった。しかし、蓑曳鶏が小国鶏と他の鶏との交配で生まれたことは分かっていた。蓑曳鶏を飼育している山田さんはこれに着目し、蓑曳鶏同士の近親交配を約30年間続け、平成13年に小国鶏赤笹種の先祖返りに成功した。約2年で成鶏になったヒナが小国鶏に間違いないことを確認できた。

飼育を続けているうちに、山田さんはおもしろいことに気が付いた。

「小国鶏に餌を与えると、親鳥は自分では食べないでヒナに食べさせるんだね。1度や2度でなく、ヒナが満腹になるまでそれを続ける。その間自分は1度として食べない。子どもを虐待したり殺したりする人間とは大違い。反省させられるね」と感心しきり。

山田さんは「小国鶏の子育てをぜひ見てもらいたい」と、先月24日にふ化したヒナを育てている雄・雌の親鶏とひな数羽を公開することにした。

参加自由。小雨決行。当日の問い合わせは、万が屋(26―4848)へ。

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