エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

売り手市場でも企業冷静

79社参加し合同企業説明会    岡崎市

来年春に大学、短大を卒業予定の新卒者を対象にした合同企業説明会(岡崎商工会議所主催)が25日、岡崎市東明大寺町の竜美丘会館で開かれた。ここ数年は大手、中小を問わず各企業が新卒者の採用枠を拡大しているため、売り手市場が続いている。
 今年に入って会議所が主催した説明会は、この日で3回目。昨年同期に同会館で開かれた時より約20社多い市内外の79社が出展し、スタート時間も午前10時に繰り上げた。
 だが、ふたを開ければ来場する学生はまばら。会議所は「年々開くたびに学生の足が遠のいている一方、各企業は採用人数の確保に躍起になっている」と話す。就職活動の初期段階で複数の内定をもらう学生が増えたのも一因という。
 団塊の世代が大量に退職する2007年問題、景気の上向き、少子化などで、企業に選ばれる側だった学生が、選ぶ側に転じた。2007年問題の影響は、業歴のある企業ほど大きい。
 ただ、大量採用に走ったバブル期と違うのは、企業側が採用人数の確保に踊らされずに、本当に必要な人材かどうかを冷静に判断している点だ。
 「売り手市場でも、学生の働く意欲は欠かせない」と話すのは、市内外にチェーン店を持つ卸小売業の人事担当者。同社では近く店舗を増やす予定で、優秀な人材は一人でも欲しいところ。しかし、足並みをそろえて各企業の採用枠が広がった現状では、学生がなかなかブースに近寄らないという。
 会議所は「学生の足が遠のいている現状を打開するためには、駅と会場を結ぶ無料シャトルバスなどの対策が必要」としている。

ページ最初へ