岡崎市民俳句会が50周年記念集刊行
歩み網羅して 503人から2515句
岡崎市民俳句会(上田生夫代表幹事)が『50周年記念俳句集』を刊行した。市内90句会の503人から寄せられた(各人5句)計2515句を掲載。40周年以降の10年間の歩みと各句会の紹介、句碑の建立記録、発行された句集の一覧に加え、物故者38人も載せている。
90グループ紹介も
同俳句会は昭和31(1956)年に発足。結社にとらわれず自由に交流し、俳句を「人生の友」としてきた。10年ごとに記念俳句集を刊行、春・秋の俳句大会開催、会報「岡崎俳壇」の年2回発行など岡崎の俳句界の発展に寄与している。女性が大半 頑張れ男性
50周年記念俳句集の編集は、青山雪生さん(前代表幹事)を中心に8人の編集委員が昨年7月末から携わってきた。代表幹事の上田生夫さん(75)=同市井田町=と編集委員の大屋幸代さん(同市明大寺町)によると、作品を寄せた人のうち9割が女性。編集委員も青山さん以外は女性だ。年齢では若い人が40代後半、多くは60代だという。「男は職場を退職したあと、新しい環境になじむのが苦手。“新人”として句会にいらっしゃれば大歓迎なんですが。難しいという先入観があるようだが、小学生が俳句を作っています。大丈夫ですよ」(上田さん)
「女性が多いのは、主婦をしているかたわら、身近に楽しむことができるからでしょうか。私は結婚前の2年間やって、結婚後に再スタートし、もう30年になります」(大屋さん)。
上田さんは中部電力入社後、俳句に親しみ、20年のブランクの後に復帰した。「俳句は『花鳥かちょう諷詠ふうえい』。吟行で歩いて頭を使い、若さをいつまでも、と人生の喜びを感じることができます」と笑顔で話していた。
同俳句集はA6判、607ページ。550冊を作った。残部がある。1冊4,000円。問い合わせは大屋幸代さん方(0564―55―6151)へ。