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東海愛知新聞

パソコンで描いた「きらり絵はがき」

作者は岡崎の竹内さん
「わたし、看板屋です」

「『純情きらり絵はがき』の絵を描いたのは誰ですか?」。本紙読者の質問を受けて、描いた人に会ってきた。
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 岡崎市若松町の自宅に事務所「アートクリップ」を持つ竹内真由美さん。ジーンズにスニーカー、シャツをラフに着こなした小柄な女性。
 「わたし、デザイナーじゃないんです。看板屋さんです」「筆じゃなくて、自宅のパソコンで描いたんです」
■レトロな雰囲気  茶系の暖色を主体に青系や黒色。色合いと古風な書体が相まってレトロな雰囲気。
 昭和初期、八丁味噌、ジャズの街と市制施行90周年の四つを織り込み、岡崎が「純情きらり」の舞台であることを表現して―。年明け早々、岡崎市から依頼を受けた。1月末に4種類の原画を提出、すべてが採用された。
 ステッカー、ポスター、ドラマのロケ地になったことを示すホーロー製の看板、名鉄東岡崎駅前の“大型回転絵看板”、そして絵はがき。それぞれ用途に合わせ、原画を少しずつ変えた。
 「昭和初期のマッチ箱が参考になりました」。たたずむ女性は「きらり」の主人公・桜子。「宮\xFAアあおいさんの写 真を見ながら」。文字も画像もネットで検索して表示、下がきをせず、「イラストレーター」というソフトを駆使して描き上げた。
■昨年の実績が縁
 ―なぜ、この仕事が回ってきたんですか?
 「昨年1年間、額田町との合併に向けたPR看板のデザインの仕事を頂いていたんです。それが縁で今回もやらせていただきました」
 ―自分の作品が世に出てうれしいですか?
 「ええ。きれいに出来上がってよかったです」
 竹内さんは愛知県東栄町生まれ。豊川市に住み国府高校を卒業、サービス業に携わり平成3年、岡崎へ。看板制作の2社に計10年間勤め、営業のほか文字デザインを手がけた。「幼いころから絵を描くのは好きだったが、デザインの勉強はしなかった」。「この仕事、けっこう面 白い」と五年前に独立した。
 看板やポスター、チラシの制作が本業。イベント関係の仕事があり、空いた時間が「休日」という忙しさ。
■落語聞きながら  同市戸崎町の作業場。ドアを開けると古今亭志ん生の落語が流れていた。
―志ん生が“バックグラウンドミュージック”なの?
 「春風亭昇太や立川志の輔も好きですよ。CDが安く手に入ったの」  
―「きらり絵はがき」があなたの作品ってこと、誰か知ってますか?
 「同業者やその周辺の人ぐらいでしょうか」  
―仕事の注文は増えそう?
 「ありがたいことですが、一人でやってるから困っちゃいます。でも依頼主が私の仕事を喜んでくださると、とってもうれしい」

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