三菱自岡崎工場継続
「アウトランダー」生産へ
水島から一部移管
三菱自動車は27日、2007年3月末で中止するとしていた岡崎工場での車両生産を継続すると発表した。
好調な国内外の販売を受けて、現在、同社の水島製作所が過稼働状態にあることや、さらに世界戦略における同製作所での生産比率が高まっていることから、同製作所の生産車種の一部を岡崎工場に移管して、今年度の計画生産台数を達成させる目的。
最小コストでの販売機会喪失回避、短期準備期間による立ち上がり、品質の確保などの合理性を確認した結果、海外向け「アウトランダー」の岡崎工場移管を決定。今年5月から体制構築の準備を始め、来年1月の車両生産開始をめざす。
なお同社では、この移管によって数百人規模の人員が必要と見込む。
地域経済に良い影響
岡崎商工会議所伊藤公正会頭のコメント
この度の、岡崎工場生産継続についての正式決定は、地域経済に良い影響をもたらすものであり、歓迎する。
岡崎には三菱自動車の開発機能が集積しており、今回の決定により、開発と生産の関連がさらに密接となることで業績向上に寄与するものと期待している。
三菱自動車の生産は順調に回復しており、今回の決定がさらなる業績向上をもたらし、地域経済の活力へつながることを望んでいる。