相撲甚句で“日本一”
「レベルの高さを証明」 三河相撲甚句会
岡崎市内の会員を中心に組織する三河相撲甚句会が第15回相撲甚句全国大会に出場、みごと“日本一”に輝いた。全国大会にはこれまで4回出場しているが、初めての入賞で、しかも最高賞。山浦義人会長は「いい看板をもらった。これからもますます頑張りたい」と喜んでいる。
同会は、民謡に親しんでいた山浦会長が、平成11年に組織した。岡崎出身の琴光喜関の初土俵の年だった。
相撲甚句は大相撲の地方巡業や引退相撲などで歌われる。やや短い「まくら唄」、中心になる「ほん唄」、言葉遊びの「はやし唄」がある。歌詞は自由だが、節回しはほとんど同じ。
同会では月1回、山浦さん宅に集まって練習を続けている。山浦さんは琴光喜関を応援する「羽ばたけ琴光喜」を作詞したり、会として各地のイベントでも活躍している。
全国大会は今月22日、東京都内の東京博物館で開かれた。日本相撲甚句会が主催、文化庁、日本相撲協会、NHKが後援。全国から48団体が出場した。大会では1団体ずつ、前唄(まくら唄)、ほん唄、はやし唄の順番で歌った。三河相撲甚句会からは山浦さんと村松正夫さん、乙部都子さん、伊藤洋介さん、小笠原恒靖さん、山浦勝代さん、新家せつさんが出演。最高賞の「NHK賞」に選ばれた。
山浦さんは「相撲甚句は伴奏がないので、声を合わせるのが難しい。大会では、審査員から出場した会員のレベルの高さが評価された」と話している。