日本漫画協会中部支部長の漫画家いしはらいずみ（本名・石原泉）さん（６１）＝岡崎市保母町＝は、3冊目の作品集「だりやちゃん」を自費出版した。
　いしはらさんは昨年3月、41年間勤めた岡崎市役所を定年退職。職員時代から漫画協会に所属し、東海愛知新聞にも「おはようチルド連」を20年間連載していた。現在も県国保連合会の機関誌など5つの連載を持ち活躍している。
　「だりやちゃん」は、主人公の少女が子どもの目で見た世の中を描く家族向けの四4コマ漫画。いしはらさんが岡崎信用金庫のＰＲ誌「岡信」に昭和51（1976）年から毎月連載し、今年で30年になる。今回の出版は、この周年記念と、連載を依頼した岡崎信用金庫の元理事でいしはらさんの兄、稔さん（平成7年死去、享年59）への供養を込めて、これまで30年間に掲載した360作品を一冊にまとめた。
　前文は、いしはらさんと10年以上交流のある「釣りバカ日誌」の作者、北見けんいちさんが書いている。
　いしはらさんは「30年も続くとは思わなかった。重荷にならないように心がけていたのが良かった。岡信から断られるまでは続けたい」と話している。 　Ａ5判、207ページ。1冊1,000円（税抜き）。同市伊賀町のブックランドミキ（21―0126）ほか市内の書店で販売している。また、いしはらさん宅（47―2069）に電話での申し込みもできる。