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東海愛知新聞

万博の歌声再現

岡崎「ジョリフィーユ」
渡辺貞夫さんと再会

美しいハーモニーで万博のステージを再現。昨年の愛・地球博で、政府出展総合監督のジャズサックス奏者・渡辺貞夫さんと共演した岡崎ジュニアコーラス「ジョリフィーユ」の中学生が14日夜、岡崎市シビックセンターコンサートホール・コロネットで開かれた「渡辺貞夫バンド2006ジャズコンサート」に招かれ、満席の聴衆からのアンコールにも応えて計5曲を歌った。渡辺さんから温かい言葉をかけてもらった中学生たちは、高校生となる“15の春”に大切な思い出を刻んだ。
 中学生たちは2年生だった平成16年9月、浜名湖花博での万博PRイベントに出演、万博では開会式や「ジャパンウイーク」「渡辺貞夫/地球サウンド」などのステージで歌った。渡辺さんは岡崎の中学生約100人のコーラスを高く評価、「もう一度会いたい」と要請し、実現した。  渡辺さんは本番前、舞台の上で55の中学生に「みんな、元気だった? きょうは、どんな曲を歌うの?」と声を掛け、開演前には渡辺さんたちの楽屋に用意されていたフルーツの盛り合わせを、中学生の控え室に差し入れした。
 午後七時。演奏に入る前、渡辺さんは聴衆に呼びかけた。「万博で活躍した中学生たちが来てくれました。観客席の通路に座ってもらおうと思ったが、消防法でダメだという。ステージの上なら出演者だからかまわないでしょ。みなさん、いいですかー」
 聴衆の笑いと拍手を受けて、「みんな、入っておいでー」。舞台の両袖から小走りに入ってきた中学生はステージの両脇に腰を下ろし、演奏を間近で聴いた。
 午後八時。渡辺さんが「そろそろお尻が痛くなったかな? じゃあ歌おう!」。「黒い瞳」と万博メッセージソング「SharetheWorld〜こころつないで」を披露した。  終演間際には、さらに3曲。軽快なステップと歌声に合わせて聴衆も手拍子を送り、2時間のコンサートを終えた。
 足と指でリズムを刻んで聴いていた柴田紘一岡崎市長は「いやー、たいしたものだねえ。岡崎の中学生は日本一ですよ」。出演した六ツ美北中学校の飯塚みのりさんは「ナベサダさんたちが音楽を楽しんでいて、私もほんとうに楽しむことができました。もし志望校に入学できたら、合唱部に入ります」と笑顔で話した。
 コンサートは市制90周年記念プレイベント。4月から始まるNHK連続テレビ小説「純情きらり」に登場するジャズ、市が公開している内田修ジャズコレクションなど“ジャズの街”のアピールを兼ねて企画された。

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