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東海愛知新聞

「みどりの博物館」をテーマに

卒業生が地下道にタイル画

今年で最後、12年間で24面完成   岡崎市矢作西小

岡崎市矢作西小学校の6年1組と2組の児童72人が1日、通学路になっている岡崎市宇頭町地内の国道1号地下道の壁面に卒業を記念して制作したタイル画二面を取り付けた。
 平成6年、地下道を少しでも明るくしようと、当時の6年生が卒業制作のタイル画を飾ることを発案。旧建設省岡崎国道維持出張所や市道路維持課の理解を得て、これまで11年間に22面を取り付けた。
 今年のテーマは「みどりの博物舘」。学校環境緑化日本一に輝いた同校や学区の動植物を選んで1人1枚のタイル画を制作。さらにクラスごとに縦約1メートル、横約2メートルの板に貼はり付けて2枚のタイル画を完成させた。
 制作は昨年の10月から始めた。20センチ×25センチのベニヤ板に下絵を描き、色タイルを小さく割って下絵に合わせて接着剤で貼り付け約1カ月で完成。
 今年2月に入ってから、クラスごとに1枚1枚を1メートル×2メートルのベニヤ板に貼ってから白セメントですき間を埋め、枠をつけて出来上がった。
 1枚の作品にはトンボ、ツバメ、カワセミなどの昆虫や鳥、サクラ、ヒマワリなどの樹木や花が、200〜500個のタイルを使って色彩豊かに描かれている。みんなで作って食べたというスイカの赤がひときわ鮮やかだ。
 この日、児童全員と職員、タイル購入に協力した学区総代会の加藤憲尚会長らが地下道で行われた取り付け式に参加。式ではクラス代表の児童が、仮に取り付けてあったタイル画を支える金具をねじ釘で固定した。
 代表で6年生の岡本実咲さんが「今年は1人1枚がタイル画を制作したので思い出深いものになり、誇りに思います。地下道を通る人たちがこの絵を見て緑を大切にする心を持ってくれるとうれしい」と喜びの言葉を述べた。
 学年主任の山本佳美教諭は「地下道のスペースの関係で最後のタイル画になりますが、12年間を締めくくるすばらしい作品を作ってくれました」と子どもたちをほめていた。

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