ナベサダ公演前に特別展
内田さんのジャズコレ
岡崎市シビックセンターは、世界的なジャズプレーヤー渡辺貞夫さんの岡崎公演を前に同センター資料室で内田修ジャズコレクション特別展「渡辺貞夫さんを迎えて」を開催している。
渡辺さんは昭和8(1933)年、栃木県宇都宮市生まれ。高校時代にクラリネットを始め、18歳で上京後はアルト・サックスに転向。28年、秋吉敏子のコージー・カルテットに参加して一躍脚光を浴びた。
その後、ジョージ川口のビッグ・フォー・プラス・ワンをはじめ有名バンドのメンバーとして経験を積む。37年、アメリカ、ボストンのバークリー音楽院へ留学。帰国後は日本ジャズ界のリーダーとして活躍。芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章などを受けている。
ドクタージャズこと内田さんとは33年からの付き合いで、バークリー校留学前に岡崎市の内田さん宅を訪れている。
今回の特別展では、1960年代から70年代に発表されたレコードのジャケット27枚を展示。昭和32(1957)年発表の「ジャズ・メッセージ・フロム・トウキョウ」、42年の「ボサ・ノバ・コンサート」、53年の「カルフォルニア・シャワー」など今では入手困難なオリジナル盤ばかり。
そのほか、内田さんが中心になって39年に発足した「ナゴヤ・ヤマハ・ジャズクラブ」の20周年記念コンサートに出演したミュージシャン(渡辺貞夫、宮沢昭、坂田明、日野皓正、山下洋輔など)が寄せ書きして内田さんに贈ったドラムヘッドや、41年に内田さんの自宅スタジオで渡辺さんたちの演奏を録音したオリジナル・マスターテープも展示されている。
展示は19日まで。入場無料。
火曜日から土曜日までは午前9時から午後9時まで、日曜日は午前9時から午後5時まで開室。月曜日は休室。
また、同室で内田さんが録音した渡辺さん演奏のプライベートテープを聴くことができる。
なお、渡辺貞夫コンサートのチケットは完売している。