特別養護老人ホーム「真福の郷」完成
岡崎市医師会母体の法人運営 来月1日開所
岡崎市医師会が母体となった社会福祉法人「杏福会」(簗瀬正邦理事長)の特別養護老人ホーム「真福の郷」が同市真福寺町神田に完成、26日に竣しゅん工式が行われ、3月1日に開所する。“医師会立”の特別養護老人ホームは愛知県下で初めて。
特養老人ホームの定員は120人(うち短期入所20人)、すべてトイレ付きの個室で床暖房。食堂や浴室、洗濯室などを10人単位で利用するユニットケア方式。昨年8月の1カ月間、入所希望者を公募。365人の申し込みがあり、介護必要度を基準にして入居者を選考した。
デイサービスの定員は25人。日帰りでレクリエーションや食事、入浴などのサービスが受けられる。このほか体を動かしづらい人用の機械式の浴室、日常動作・機能訓練室や地域交流スペース、ボランティア室などがある。他にヘルパーステーション、ケアマネジメントセンターや訪問看護ステーションを備えている。
医師会館(同市竜美北)に入所・利用の総合的な相談窓口や介護支援センターなどを設けている。
開所を前に、法人理事で施設長の織田誠一さんは「プライバシーを尊重し、利用される方に安心して過ごしていただけるよう努力します。医師会が母体の法人の施設は全国でも少ないことから、今後視察や見学の方がいらっしゃるでしょう」と話していた。
施設の敷地は約1万平方メートル。鉄骨造り4階建て(一部2階建て)、延べ床面積は約7,730平方メートル。総事業費は約19億5,200万円。
問い合わせは「真福の郷」(0564―66―2212)へ。