岡崎市の平成18年度予算案
一般会計は過去最大規模
東庁舎建設など大型事業が目白押し
岡崎市は20日、平成18年度の当初予算案を発表した。額田町との合併後初の通年予算でもあり、一般会計は前年度当初比12%増の1,056億8,000万円と過去最大規模となった。特別会計は市民休養施設桑谷山荘特別会計など18会計合わせて7.1%増の919億8,274万円、企業会計は1.2%増の290億4,523万円。3会計の総額では8.5%増の2,267億797万円。市では「新たな時代への的確な対応と、さらなる市民満足度の向上をめざした」として『人、水、緑が輝く新市創生予算』と位置づけている。
一般会計の歳入では、市税が606億764万円で、前年度比5.5%の増。このうち市民税は、個人が定率減税の段階的な廃止に伴う所得割の増加で12.5%増の218億2,780万円、法人は景気の回復に伴う企業収益の向上を見込んで15.9%増の55億7,000万円、合わせて13.1%増の273億9,800万円。また、地方譲与税は三位一体改革により暫定的に税源移譲される所得譲与税の増で52.2%増の35億4,400万円などとなっている。
歳出では、事業が本格化する中央防災機能を備えた東庁舎建設に37億4,800万円、北部学校給食センター建設22億8,000万円、図書館を核とした康生地区拠点整備に13億300万円など大型事業が目白押し。このほか、砂川流域の浸水被害の軽減を図るため上地小学校グラウンドの地下に雨水貯留浸透施設の設置に8,300万円、NHK連続テレビ小説「純情きらり」の放映で増加が予想される観光客に広くPRするため、岡崎公園内に伝統産業の実演施設の整備をはじめ、ドラマ収録スタジオ市民見学ツアーの実施など「純情きらり」関連に2,000万円を計上した。
新規事業では、通報から出動までの時間短縮を図って各種災害被害を最小限に抑えるシステムを導入する消防緊急通信指令施設(東庁舎7階)の整備をはじめ、分譲マンションなどの構造計算書の再計算費用の補助(一棟あたり60万円)、名鉄矢作橋駅のバリアフリー化を補助する安全で安心な駅及び周辺整備事業、また市制90周年を記念して、プロ野球選手のOBによる野球教室や市民との親善試合などを行うドリームベースボール事業などを盛り込んでいる。