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東海愛知新聞

浴衣づくりの体験作文に

文部科学大臣賞を受賞   岡崎市東海中 加藤香衣さん

岡崎市東海中学校3年加藤香衣さんは、第39回全国文芸作品・歌曲創作コンクールの作文の部(主催・文英堂)で文部科学大臣賞を受賞した。浴衣を手縫いした体験を書いたもので、このほど同校体育館で審査委員長の東京都中学校文芸教育研究会長ら関係者と全校生徒625人が集まり、伝達式があった。
 加藤さんは、工作が好きで折り紙も得意だった。保育園でぞうきんを縫う機会があり、それから裁縫が好きになった。
 中学3年になって、選択の授業で浴衣づくりをすると聞いて早速参加。夏休みの補習授業にも出席してすべて手縫いで完成させた。和裁師から「合格。あなた上手だよ」と言われ、うれしくなったことを作文に書いた。
 指導した同校の神谷あけみ教諭は「しんの強い、自分のアイデンティティーを持った生徒です。浴衣作りという貴重な体験を振り返りながら新しい価値に気付き、人間的に成長していったことがすばらしい」と教え子の受賞を喜んでいた。
 加藤さんは「応援してくれた和裁師さんや呉服屋さんが和服の文化を守っていこうとしている気持ちに感動しました。好きな裁縫のことを作文に書いて受賞でき、こんなうれしいことはありません」と声を弾ませた。
 なお、縫った浴衣は「全国中学生ものづくり教育フェア」の県代表に選ばれ、茨城県つくば市で開かれた全国大会で披露された。

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