「弦楽十重奏」日本一
岡崎市城北中オーケストラ部の3年生
岡崎市城北中学校オーケストラ部員で編成した弦楽十重奏のメンバーが、このほど行われたこども音楽コンクールの選考会で文部科学大臣奨励賞に選ばれた。昨年度の大会ではオーケストラ部が同賞を受賞しており、学校は快挙にわいている。
こども音楽コンクールは、合唱、合奏など12の部門で小中学校の児童生徒が日ごろの練習の成果を競うもので、東海地区大会、中部日本決勝大会はステージ演奏で、奨励賞の審査はテープによって行われる。
同校十重奏のメンバーは昨年10月、東海地区大会に出場。芥川也寸志作曲「弦楽のための第三章」より第一楽章を、バイオリン5人、ビオラ2人、チェロ2人、コントラバス1人の編成で演奏。審査員全員の推薦により優秀校に選ばれ、中部日本決勝大会の出場権を得た。
決勝大会には東海地区から2校と富山、石川、福井の各県代表が参加し、審査の結果、最優秀校に選ばれ中部日本ブロック代表として全国審査に進んだ。
全国審査には全国七ブロックから代表校が参加。テープ審査によって第1位の文部科学大臣奨励賞を受賞した。
今年度、同部の3年生部員は男子1人、女子9人の合わせて10人。
「中学校生活最後のコンクールだから3年生の10人が一緒に出場できるような曲目を選び、演奏も工夫した。練習では初めから教える方法はとらず、まず生徒たちに考えさせ困ったら聞きに来るようにした」と顧問の杉山雄一教諭。
「中部大会の演奏がいまひとつと思っていたが、日本一になれてうれしい」と喜びを語った。
部長の山中惇史君は「先生から練習をしただけうまくなるといわれていたので夏休みは朝7時から夜7時まで練習した。この練習量が結果につながったと思う」と振り返る。「とにかく10人で日本一を取りたかったので受賞の連絡があったときは飛び上がって喜んだ」とメンバーと喜びを分かち合っていた。
メンバーは次のみなさん。
山中惇史、河邉令佳、近藤綾乃、粟野宏海、三島奈津子(バイオリン)濱路彩月、宮田果歩(チェロ)倉橋梨紗、夏目舞(ビオラ)伊豫田弘恵(コントラバス)。