“大寒の街”で暁天かけ足
城北中の生徒
岡崎市城北中学校は21日、今年で44年目になる伝統の暁天かけ足を行った。
暁天かけ足は、1年のうちで一番寒いといわれる大寒の日の前後に行われる名物行事。
大寒翌日のこの日は、降雪の予報もあったが午前5時の気温が3度と比較的暖かかった。
生徒たちは、連尺・広幡学区の交通指導員や保護者で組織する「親選組」に見守られて午前5時までに登校。運動場の中央で赤々と燃え上がる大ファイヤーを囲んでジェンカを踊った後、出発式に臨んだ。
河村喜美校長から「学区のみなさんの協力で伝統の行事ができることを忘れないでほしい。城北健児の意気を示す絶好の機会だ」と激励を受け、学年ごとに「ヨイショ、ヨイショ」の掛け声も勇ましく夜明け前の街に飛び出していった。
校庭では、約250人の保護者がクラスごとに味噌煮込みうどんの調理を始め、まきを燃やす煙が勢いよく立ち昇った。
出発から約一時間、学区内をまわる約5キロのコースを完走した生徒たちは身支度を整えた後、出来たての味噌煮込みうどんに舌鼓を打った。
1年生の男子生徒は「初めての経験で興奮しました。うどんがおいしくてお代わりしました」と話していた。
なお、連尺・広幡学区の消防団員約50人が万一に備えて警戒に当たった。