岡崎
避難者の生活物資確保
5校に「防災備蓄倉庫」完成
岡崎市が市内の全小学校で設置を進めている防災備蓄倉庫の今年度分が、梅園、岡崎、連尺、広幡、城南の5校に完成した。
倉庫は床面積12平方メートル(奥行き2メートル、幅6メートル、高さ2メートル)のアルミ製で、強い耐震構造を持つ。同市では昨年度、11校にこの備蓄倉庫を設置し、今年度からは5校ずつ、額田地域を含めて22年度で全校に整備する計画。
市内で想定される震災避難者数は2万4,300人。市では避難所で生活する人のために、食料や生活物資を備蓄しており、簡易トイレのレンタル会社などと協定を結んで仮設トイレも確保している。
現在、市民センターや支所などの防災倉庫にはアルファ米、水、缶入りソフトパン、毛布など生活に最低限必要な物を備蓄してあるが、災害時には道路の寸断など避難所までの輸送が困難な状況も予想されるため、避難生活に必要となる食料、照明器具、給水関連品、発電機、毛布などを小学校の倉庫に移して速やかな対応ができるようにする。食料については想定される避難者の3食分を準備している。
市では「あくまで避難者となった人のための備蓄。市民1人ひとりが防災意識を持って各自で備えておくことも忘れないようにお願いしたい」と話している。